溺愛癖のあるストーカーはその分まっ直ぐみたいです。





「ふぁぁあ……むむむ。ねむたいーー」



朝はこれだから,眠たいから好きじゃない。

特に今日みたいな休日明けは,何か大事なものを半強制的に奪われる気がするから嫌だ。

ーーボトン

ぴちゃっと何かが弾ける。

驚いて飛び退くと,鳥のふんだった。



「え,これ。あと1歩進んでたら……」



自分の頭が真っ白のべちゃべちゃになるのを想像すると寒気がする。



「不吉ーーーっ」



やだぁ。

早く学校行こ。

たっと走り出すと後ろでも足音がした気がして,私は振り返った。



「……?」



後ろには何もない。

気のせいかな……