どうなんだろう。
「……いいよ。誰かと付き合ったことなんかないけど。彼氏,なる? 浬」
「え……でも。いいの? ほんとに?」
「信じられない? なら……ハグでもしとく?」
付き合うって,そう言うことだよね?
微動だにしない浬の背中に,手を回してみる。
浬は数秒立つと,上から包み込むように私を抱き締めた。
分かんないけど,これ。
喜んでる? よね??
なんとなく,空気で伝わる。
気がついて,照れてしまった。
浬が離れる。
私が顔を浮かせると,かがんだ浬の顔が近づいてきた。
薄く開いた綺麗な唇が,記憶に残る。



