「でだから別れたんだけどー。更にちょっとムカつくのがさ,なんか割りとすぐ簡単に次行ってるっぽくてぇ。あんだけまとわりついといてやっぱそのてい…」
ーージャーーーー。
「えうそやば。人いた?」
「別によくな~い。もう別れてるし。関係ない人でしょ」
「英美つよ。でもまーね,黙っててくれるっしょ」
やだな。
浬は確かに色々ズレてるし,あんまり合わせてもくれないけど。
「あのさ」
「え? 私達に言ってる??」
「なんで浬の好意を"ダルい"とかで片付けちゃうの? 受け入れられないのはさ,確かに浬が悪いのかもしれないけど」
でもさ,あんなに優しいのに。
あんなに大事に思ってたはずなのに。
「別れてまで悪口吹聴し続けるのはさ,違うじゃん」
「……は急に出てきて何いってんの? 別に私達浬に言ってるわけじゃなくない? ここだけの話じゃん」
「でも,聞こえないとは限らないでしょ。聞こえなくても,どこかで自分の悪口言われるなんてそんなの,悲しいに決まってるよ!!!」
「話,通じなすぎ。もういいよ,行こう」
浬はさ,友達いないとか言うけどさ。
自分の味方くらい,作ったらどうなの。
ショック受けるくらいの彼女だったんじゃないの。
雨の冷たさも分かんなくなるくらい,寂しかったんじゃないの。



