「それで、父さんは辛さのせいか自殺。継母は浮気相手と逃げて、僕一人になったときに父さんの弟、叔父さんに引き取られたんだ。父さんとは違って優しくて、僕を本当の息子のように扱ってくれるし、僕も本当の父さんだと思ってる」
そう話し終えた頃には、つーちゃんは顔を覆って泣いていた。
「なんでつーちゃんが泣いてるんだよ〜。あーあ、こんな状況、士綺クンが見たら僕締められちゃうよ〜」
わざと明るめの声で言った瞬間、僕に影が落ちた。
ふわりと香る、いい匂い。
「憐夜くん、気づけなくてごめんね……!」
「え?」
気づけばつーちゃんが抱きついてて僕は反射的に抱きとめた。
マジか、本気で士綺クンに殺される。
「無理に、笑わないで……。憐夜くんがそんなに思い詰めてるなんて、私、知らなくて……っ。ほんとに、ごめんね……」
「なんでつーちゃんが謝るのさ。謝るなら士綺クンだよー。僕のお腹蹴飛ばしやがって」
すると、つーちゃんは軽めに頭を叩いてきた。



