「――大聖! お前の知り合いかよ!」
金髪男はビシッとあたしをもう一度指差しながら、ものすごく嫌そうな顔をした。
「クラスメイトですけど……隼人先輩こそ、透と知り合いなんすか?」
はやとって言うんだ。あーなんか、そんな感じ。
「知り合いじゃねーよ! んな暴力女!」
「暴力女ぁ!?」
大聖が勢いよくあたしを見るこの気まずさったら、ない。
「いやー……ははっ! その節はどーも!」
サラリーマンみたいに右手を上げ、頭を低くして笑ってみたけど間髪いれず「どーもじゃねぇよ!!」と返ってきた。
ですよねー。
「あぁっ! もしや食堂の子だ!?」
どうしたもんかなと頬をポリポリかいていると、金髪男の隣に座っていた人があたしを見て笑う。
「なんすか食堂って」
「ほら、隼人が1年の女に股関蹴られたって騒いでたやつ! …ぶふっ」
「笑ってんじゃねー!!」
「げっ! あれ透がやったのかよ!」
大聖と目が合って、とりあえずヘラッと笑ってみたらバシッ!と頭を叩かれた。
なんで叩くんだ!!