プラチナ王子



「お前は関係ねぇだろ」

「カンケー、あります」

「はぁ?」

「トールと、ナナちゃんは、トモダチなので」

「俺らだって、友達だよなー?」

「なった覚えないですけど」


すかさず金髪男に言葉を返すと、「先輩らこそ関係ないやんなぁ?」と、翔太先輩とキョウ先輩も笑い合っている。


「調子のってんなよ!」


金髪男の隣にいる男が突然キレ始めて、もう何が何だか分かりません……。


「だから……チョーシのってるて、なんですか」


めんどくさそうに、昴先輩の溜め息が頭の上で聞こえた。


「女はべらかしてっとこが気に入らねぇんだよ」

「チャラチャラしやがって、その顔で何勘違いしてんのか知らねぇけどよ」


……どうしよう。


あまりにもくだらなくて、今にも寝そう。



「イミが、わかりません」


だろうな。昴先輩には理解できないよ。てか、しなくていいよ。


そんな汚い、昴先輩を傷つけるような言葉。