プラチナ王子



「ちょ、ちょっと団欒をっ」

「ダン……ラン?」

「トーキングです!」

「んん! talking」


話しちゃってる! あたし、昴先輩と普通に喋ってる!!


「昴ーっ! 先帰ってええんかーっ?」


あ、昴先輩のお友達。いつもあの2人といるけど、やっぱり仲良しなのかな?


「お友達が、呼んでますよ」


あたし同様お友達に顔を向けていた昴先輩はムーッと眉を寄せた。


「トールとダンランしてるのにー」


かっ、かわっ! 昴先輩、激カワです!!


鼻血が出そうで鼻を押さえていると、昴先輩は立ち上がりあたしに視線を向ける。


「バイバイ、トール」

「は、はい!」


――って、違う!


「さようなら!」


無駄に大きい声で言うと、すでに友達のもとへ歩いていた昴先輩が振り返る。


「See you later」


綺麗な英語で微笑んで、昴先輩は帰っていった。



……叫んでもいいでしょうか。親指立てて言ってもいいですか。


友達最高!!