「……物足りた?」
息が整ったあたしは昴に問い掛けるもの、昴は「んー……」と悩ましげな表情を浮かべる。
まさかまだ足りないの!? ごめんなさいもうしばらくは無理ですっ!
パチッと目が合うと、昴はにっこり笑うだけ。
いやいや……可愛い……あぁ間違えた。
もう満足だよね!?
「どーしてそんなに、カワイーの?」
「はひ……?」
「……トールは、オレのどこがスキなの?」
「え!?」
昨日のあたしの質問!?
「おしえて?」
急にどうしたんだろうと思いながら、屈託なく笑う昴に悩みながら答える。
好きなとこなんて、山ほどあるんだよなぁ……。
「優しいところと、可愛いところと……んーと、誠実なところに……」
あたしは指折り数えながら答えていく。
「かっこいいとこでしょ? カタコトの日本語もスキだし……」
──はむっ。と、昴は突然あたしの唇に……キス? 今の何? 食べた?
「あとは?」
「え……笑った顔と……たまに拗ねるとこも……」
──はむっ。
「あの……昴さん?」
「あとは?」
「……甘党なところとか、結構甘えん坊なところも好……」
──はむっ。
「昴っ!!」
「アハハッ」
「あたしの口は食べ物じゃないんだからね!?」
「オイシー」
「~~バカッ!」
はむはむはむはむと! あたしが昴の好きなところを言ってるっていうのに!
はむはむ、はむはむ……あたしの唇は、餌かっ!



