「ナニのむー? milktea?」
「はひ……ミルクティーで……」
緊張して昴の家を訪れたものの、誰もいませんでした……。
高級感漂う、綺麗なデザイナーズマンション。
昴の部屋に招かれ、落ち着きなく辺りを見回す。モノトーンで統一された部屋は、昴の匂いがした。
変態かあたしは……。
「ハイ、どーぞ」
昴が部屋に戻ってきて、ミルクティーをあたしの前に置く。
「ありがとう!」
無駄に緊張してたから、喉が乾いていた。ゴクゴク飲んでいると、カーペットに座っていたあたしの隣に昴が腰掛ける。
ちっ……近い!
チラッと横目で昴を見ると、ベッドを背もたれにしてストレートティーを飲む王子様。
美しすぎるんですけど……。
「昴……」
「ん?」
「髪触ってもいい?」
「hair? いーよ?」
「どしたの?」と笑う昴を余所に、あたしは昴の髪に手を伸ばす。
「っ! フワフワーッ!」
輝くプラチナの髪は思ってた以上に軽やかで、フワフワしていた。
実はずっと、触ってみたくてしょうがなかった。
「うきゃぁ~!」
すごい凄い! この手触りのクッション欲しい!
あたしは暫く昴のフワフワの髪を触って、幸せいっぱい。
「えへっ、ありがと~」
「Are you satisfied?」
「うん! すっごい満足!」
「じゃあ、オレのばんネ」
にっこり笑った昴はベッドに腰掛ける。



