プラチナ王子



「ま、良かったなー透!」

「おめでとう」


翔太とキョウが笑ってくれて、祝福されてることが伝わる。


チラリと昴を見れば、微笑んでくれた。


「ありがとぉ……」


ひとりの力じゃなくて、みんなの協力とか支えがあったから、あたしは昴と付き合えたんだろうなって思う。


あたし今、ほんとに幸せ。



「ほな、帰りまっか~」


結局後夜祭のイベントではアクションを起こさなかった翔太の恋も応援したいなぁ……と思いつつ、今日はみんな帰ることにした。


カフェを出てそれぞれ別れようとした時、昴があたしに声を掛けてくる。


「あしたヒマ?」

「え? ……ひ、暇! ものすごく暇っ!」


明日は月曜日だけど、文化祭の振替休日……ってことは?


「じゃあ、dateしよー」


きたーっ!! やったー!


「する! 超する!」

「おやおや。早速デートするらしぃでぇ~?」


ニヤニヤする翔太たちに顔を赤くしながら、昴を見上げると頭を撫でられた。


「Mailするネ」

「うん!」


やったやった! デートだー!!


昴たちに手を振って、あたしはのんと奈々と意気揚々と家に帰った。



どうしよう!


何着てこー!!!