文化祭2日目、一般公開9時~14時まで。勝負は午前中。
1-3本格チャイナカフェは、本日も大盛況!
「ただいまー!」
「「「お疲れー!」」」
わたくし向井 透。9時から11時まで、結局パンダの着ぐるみパジャマで呼び込み致しました。
「忍ーっ! 予約どう?」
店長役の忍のもとへ行けば、満足そうな笑顔が返ってきた。
「ほぼ埋まった。あとは午後に呼び込むから、透は店出ろ。――奈々!」
店長の一声で奈々は分かったのか、手招きをしてくる。
「可愛くしてもらうべきじゃね?」
あ! ドレス!?
奈々のもとへ走ると、被っていたフードを取られ、頭を撫でられた。
「お疲れさま。どの教室も使われてるから、屋上行きましょう」
「うん! じゃあちょっと抜けるねーっ!」
店長に声を掛け、みんなに見送られながらあたしと奈々は屋上へ向かった。
「んーっ! いい天気っ」
屋上に行くと真っ青な空が広がっていて、思わず背伸びしてしまう。
「時間ないんだから」
奈々は持ってきていた袋からチャイナドレスを引っ張り出した。