「人の目引く人じゃなきゃダメなんだよーっ」
「透は可愛い! 奈々ちゃんは綺麗! 大聖はかっこいい!」
「でも全員出すと店の看板がいなくなるもんね~……」
えぇぇ? 奈々と大聖は分かるけど、何であたしも入んの? あ、パンダ効果ね。
パンダは動物園のアイドルですものね……ってあたし人間!
「時間交代すればいいと思うわよ?」
1人悶々と考えてると、黙っていた奈々が口を開く。
「午前は透。そこで今日みたいに出来るだけ予約を埋めるの。午後は私と大聖くんが交代で呼び込みして、誰かもう1人付けばいいんじゃないかしら」
「それ、ナイスじゃね?」
店長がいち早く反応して、クラスメイト全体に聞こえるように声を出した。
「じゃあ、明日はそれで回すぞ!」
「明日も頑張ろー!」
「目指せ優勝ーっ!」
クラスの盛り上がりは最高潮で、一致団結という言葉がどのクラスよりもぴったりなのは1-3じゃないかなと思う。
明日はチャイナドレスも着られるし、優勝って目標がある分、今日よりも頑張れるよね!
「明日も楽しみっ」
そう隣の奈々に言えば、惚れ惚れするくらい綺麗な笑顔で「私もよ」と返ってきた。
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