「「やったぁー!」」
「「よっしゃぁ!」」
一般公開が4時に終わり、5時に飲食部門の売り上げ中間発表が校内放送で流れ、見事1-3は第一位。
「「透のおかげー!」」
口々にそう言われ、満更でもないあたしはニヤニヤとだらしなく笑う。
飲食部門売り上げ2位は、昴のクラスだった。3位は隼人のクラス。
1位と言っても売上は僅差だったから、油断は禁物らしい。
「明日もお客さんいっぱい入れなきゃねっ!」
「それなんだけど、明日呼び込みどーする?」
「やっぱ透に行ってもらうべきじゃね?」
「奈々ちゃんは?」
「いや、奈々は接客にいてほしくね?」
「じゃあ、俺行くよ」
「ダメ! 大聖も接客にいてほしい!」
あれやこれやと話しているみんなを見ながら、ぽつり。
「呼び込みなんて誰でもよくない?」
「「「よくない!」」」
あたしと奈々と大聖以外が声を揃えて叫ぶもんだから、あまりの迫力に体を仰け反らせる。
「な……なんで?」
「呼び込みは大事なんだよ! 歩く宣伝なんだから!」
「歩けば誰でもいいじゃん……」