プラチナ王子



「他のクラスにもイケメンっていますけど、1人くらいじゃないですか! うちのクラスは全員目玉ですよ~。好みのタイプ、探しちゃって下さい!」

「じゃあ行きます~!」


キター! 心の中でガッツポーズ!


「ありがとーございます! 今案内役が来るんで!」

「――透!」

「えっ、かっこよくない!?」と、女子高生たちはこっちに向かってきた大聖に騒いでいる。


「大聖こちら、お客さま!」

「……こんにちは。案内させてもらいますね」


にっこり笑う大聖に、頬を染める女子高生たち。


「じゃ! あたし呼び込みしまくるから! 店忙しくなるけど、頑張ってねっ」

「おー! 頼むな!」


うまくいったー!



あたしはこの手段で男女関係なく出来るだけ団体に写メを見せまくった。


頼めば一緒に写メ撮ってくれるかも~とか、今混んでるので予約頼んでみて下さいって言ってみたり。


そうすれば、お客さんは途切れることがないでしょっ。


「あたし天才っ」


これで昴のとこに行ける!