「隼人先輩のクラスは何してるんですか?」
「ホストクラブーッ!」
「うわ。ぴったりすぎてキモイ」
「かっこいいと言えっ!」
「かっこいー」
「はい棒読み!」
あたしと隼人の会話に奈々はクスクス笑ってるけど、冗談抜きでかっこいいと思う。
濃いグレーのスーツに黒のワイシャツとネクタイは隼人によく似合っていた。
本物のホストにしか見えないけど、顔はやっぱりイケメンだ。
「隼人のクラスはお客さん入ってんの?」
「まぁまぁ入ってるって聞いたけど」
「あら。じゃあ負けないようにしなきゃね、透」
「飲食部門はうちのクラスが頂くから! ははんっ!」
「俺らだって負けねーよ! ま、頑張れよ」
くしゃっと撫でられ、フード越しに隼人の手の大きさが伝わる。
「隼人もあんまナンパしてると、彼女に嫌われるよーっ」
「呼び込みだっつーの!」
そう隼人は笑って、他校の女子に声をかけていた。
「ナンパにしか見えないよね」
「ふふっ。そうね」
あたしと奈々は隼人のクラスに負けまいと、呼び込みを一生懸命頑張った。



