「――ふっ。ひれ伏せつんちゃん」
テストが終わり、採点していたつんちゃんは丸の多さにビックリしている。あたしはその前で偉そうに仁王立ち。
「お前……何? 気持ち悪っ」
「褒めろっつーのー!」
「よく出来ました」
「もっと気持ちを込めて!」
あたしを無視して、つんちゃんは答案用紙の端っこに赤ペンで点数を書き込んだ。
それを見たあたしの口は徐々に上へ上へとあがっていく。
「お前、勉強したの?」
つんちゃんが手渡してきた答案用紙を受け取り、ニヤニヤしながら首を振った。
「王子様に教えてもらったの」
「は? 妄想は脳内でとどめておけよ」
気持ち悪そうにブルっと体を震わせるつんちゃんに軽く殺意が芽生える。
妄想じゃなくて現実ですぅー!!
「ふんっ! じゃっ! あたし帰るから」
「補習してやった俺に感謝の言葉はねぇのかよ!」
感謝を要求してきたつんちゃんに、カバンを背負ってから振り返った。
「ありがとーねつんちゃん! おかげで幸せな時間がすごせたよっ」
「はぁ?」
意味が分かってないつんちゃんに手を振って、あたしは小走りで下駄箱まで向かう。
昴にメール……電話しなきゃっ!



