「はい、教科書!」
「どこから?」
「80ページっ」
「eighty……」
パラパラと教科書をめくる昴。
貴重だ! 写メりたい!
「あぁ、カンカズ」
すばるーん……。
「違う関数! カン、スウ!」
「んん! カンスー」
カンフーみたいな発音になってます……可愛いっ!
「なにが、わからない?」
教科書を開いてあたしに向ける昴だけど、当の本人は苦笑い。
「……全部」
「……really?」
「ほんとー……」
あぁ……呆れてる……困った顔してる……。だって数学なんて、+-×÷出来れば生きていけるじゃん……。
「ごめんね昴…」
「ナニが?」
「あたしがバカで…」
「だいじょぶ、おしえるから」
昴ー-っ!! 101回目の惚れ直ししてもいいですか!? てかプロポーズしていいですか!? 無理だけど!!
「がんばろー」
「うんっ」
泣きそうだけど、幸せ。
頑張る!!



