プラチナ王子



「……バカだなぁ隼人。奈々が興味持つわけないじゃん」

「分かってるっつーの! 言ってみただけだろうが!」


隼人と奈々と笑い合っていると「ごめんねーっ」とキョウの声がして、顔を上げれば昴先輩たちが歩み寄ってくるところだった。


だけど昴先輩たちはあたしの隣に座る隼人を見て、驚いた顔をする。


あー……これは、何だ? どうすればいいんだ?


「――ッテ!」


とりあえず隼人の脇腹に肘鉄を食らわせると、「何だよっ!」と小声で言いながらあたしを睨んだ。


「何だよじゃなくてっ何か言うことあるでしょ!?」


ボソボソと喋ってる間にも昴先輩たちの視線が痛いというのにっ!


「何かって……ックソ、何で俺が……」


言いながら渋々立ち上がった隼人は、昴先輩に向き合う。ものすごく偉そうにふんぞり返ってるけど。


「よぉ」

「……コンニチハ」

「よぉじゃないでしょバカ隼人!」

「うっせぇな今言うとこだよっ! あん時はどーもすいませんでしたっ!」


あたしに怒ってそのまま昴先輩に言い放った隼人の雑さ加減、すごい。


「……イエ……」


ぱちくりとまばたきを繰り返す昴先輩はそれだけ言って、キョウがあたしと隼人を交互に見てくる。


「え、何? 友達……になったの?」

「うん、そう。大丈夫! 話したらいい奴だったからっ。昴先輩も、もう心配しなくていいですよ! 隼人は無害な上に弱いですからっ!」


昴先輩に言いながら立ち上がって、隼人の背中をばしっと叩く。