「ふーん」
隼人のアイスティーが来るまで昴先輩たちと席が別々になった理由を話すと、興味なさげな返事が返ってくる。
「ふーんって!」
「いや、変わってねぇなーって。狙ってる男の周りにいる女、邪魔扱いしては常に蹴落とそうとしてる感じ」
「そうなんですか?」
奈々が聞くと、隼人は「同中出身なんだよ」と言いながらゆっこ先輩を振り返る。
「ゆっこ、イケメン好きだからなー。昴が転校してくるまで俺が追いかけ回されてた」
「何それ自慢?」
「おめーはほんっと可愛くねぇな!」
「ズゴーッ!」
「それ俺のアイスティーだろうがぁあああっ!」
ばしっと頭を叩かれて、あたしは「痛いー!」と叫ぶ。
「まぁ、何かあったら言えよ」
「隼人じゃ頼りな……嘘です! いきなり頼りにしてます!」
いよいよマジギレされると思って弁解すると、奈々がクスクス笑っていた。
「隼人先輩は誰かと待ち合わせですか?」
「彼女とな~」
「はぁぁぁ!? 隼人が!?」
「なんだよ、彼女くらい出来るわボケッ!」
「見たい見たい!」
目を輝かせると、隼人はなぜかどや顔で「奈々ちゃんになら見せる」なんて言い出す。



