プラチナ王子



不満げにしてるあたしを見ていた奈々が、フフッと唐突に笑う。


「透が守ってくれるでしょう?」

「守るけどっ、奈々があたしを守ることないんだから! もうああいうことしちゃダメだからね!?」

「透を傷つけていいのは、私だけよ」


にっこり笑う奈々に、呆れてため息も出ない。


「ほんとにもぅ……」


神様お願いします。

ゆっこ先輩御一行が、奈々に何もしませんよーに!


頼んだよほんとまじで!



「――透?」

「え?」

「あ。やっぱ透じゃん」

「隼人ぉ!?」


振り向いた先にはイケメン集団のひとり、隼人が立っていた。


「……え……まさか、1人?」

「待ち合わせだっつーの! 何だその哀れんだ瞳は!」

「透、まず座ってもらったら?」

「あぁそっか。座ればー?」

「なんっか、言い方がムカつくんだよなお前……」

「ふははっ! 隼人だからかもー」


隼人はあたしの隣に座って、頼んだアイスコーヒーとミルクティーを持ってきた店員にアイスティーを注文した。