【完結】結末のないモブキャラは仕方がないので自身の恋物語に終止符を打つことにしました

恋愛(ピュア)

【完結】結末のないモブキャラは仕方がないので自身の恋物語に終止符を打つことにしました
作品番号
1724943
最終更新
2025/03/22
総文字数
35,544
ページ数
22ページ
ステータス
完結
PV数
5,902
いいね数
3
『仕方がないのよ。だって、わたしはあなたの運命の人ではなかったのだから』

      ⚘⚘⚘

 いつの日かはわからない。
 ずっとずっと先の未来の世界のお話で、そこに綴られた書籍の中で、ポリンピアに住むわたしたちの日常は『物語の世界』の中の一部なのだと知った。
 人々に脅威をもたらす存在であった魔王が完全復活を遂げ、彼の操る魔物とともにネイデルマーク国、そして近隣の街を襲った。
 わたしの住む街、ポリンピアはその物語の中で、一番最初に襲われる街だった。
 絶望の最中、その街の勇者が立ち上がり、勇敢にもその脅威に立ち向かっていく。
 だけど、物語の中に自分の姿がないことに気がついたとき、わたしは物語の中でも背景として機能する名前すらないいち『モブキャラ』であることを悟った。

         ⚘⚘⚘

 ポリンピアの街に住むアイリーンは幼馴染の少年・テオルドに恋する女の子。
 だけどあるとき、禁断の森に迷い込んだアイリーンは熱を出し、三日三晩寝込むことになる。その夢の中で、別世界にいるという愛理(あいり)という存在が書物を通じて自分たちの世界を見ていたことを知る。その物語には、数年後に勇者となり、名を馳せたテオルドとそんな彼とともに旅をする現代からの転生者で巫女と呼ばれる少女の旅の様子が描かれていた。
 その世界に自分がいないことを知ったアイリーンは、彼への長年の想いを断ち切るため、愛理の知識をも利用してありとあらゆる手段でひとり立ちすることを決意する。
あらすじ
 ポリンピアの街に住むアイリーンは幼馴染のテオルドに恋する女の子。
 あるとき、禁断の森に迷い込み、熱を出したアイリーンはその夢の中で、自身の世界が物語の中の話だということを知る。数年後に勇者として名を馳せたテオルドと彼とともに旅をする現代からの転生者の少女の物語だ。
 その世界に自分がいないことを知ったアイリーンは、長年の片想いを断ち切るため、愛理の知識をも利用してひとり立ちすることを決意する。

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