朝、夜、劣情。

「俺が樫野に玩具使ってプレイしてる時も、またお前は傍観するつもりだろ。それで興奮するんだな」

「するね。お前は樫野くんを虐めて満足して、俺は樫野くんが虐められて気持ちよくなってるのを見て満足する。お前はアフターケアなんかしないから、俺がその役割を担うことで樫野くんをコントロールして次に繋げる。誰も損してないよね?」

「樫野がどう思ってるのか知らないけどな」

「知ってるくせに。樫野くんは俺が見てる中、お前とのプレイでサブスペースに入った。それが答えじゃん」

 至って余裕のある双子の会話が舞緒の鼓膜を揺らす。やはり二人は共闘していた。自分の欲求を満たすためだけに舞緒を利用してそれぞれ役割分担をし、好き放題弄び、あっという間にここまで零落させたのだ。そこに舞緒の意思など関係ない上に、それを確認する必要もないらしく、舞緒にも損はないと勝手に決めつけられてしまったが、これだけ快楽に堕とされサブスペースに入るほど恍惚としている時点で、否定できるような要素はどこにも存在しなかった。

「お前は運が悪いな、樫野。俺と此奴に気に入られて」

「あれ? やっぱりお前も樫野くんのこと気に入っちゃったんだ? そうだよね、お前の暴力に応えられたSubなんて今までいなかったもんね」

「お前の性癖に応えられるSubもなかなかいないだろ」

「俺の場合は樫野くん限定だから。樫野くんが気持ちよくさせられてるところを見たいわけ。樫野くん以外のSubがそうなってるところ見ても萎えるだけだね」

「変人だな」

「変人? 暴力振るって興奮するお前も変人じゃない?」

「お前に比べたらまともだろ」

「まともな人間だったら他人の首絞めて遊ぶことはしないと思うけどね」