朝葉に濃厚なキスをされながら、いつまでも朔夜に呼吸を支配されたままの舞緒は、息つく暇も与えられず意識が遠くなりかけていた。二人のDomの相手を同時にさせられ、見えないはずの目の前がぐるぐると回る。誰に何をされ、誰がどこを触っているのか、これは夢なのか、現実なのか、次第に生の実感が湧かなくなっていく。それが究極の快楽を運んでいるかのようだった。サブスペースとは、このような魅惑的な世界のことを指すのかもしれない。
「お前は此奴の甘ったれたキスだけじゃ、物足りないだろ」
唐突に朔夜に囁かれ、横髪を耳にかけられたかと思えば、耳輪の辺りに思い切り噛みつかれた。襲いかかる痛みに声にならない声が漏れるも、皮膚を抓られていた時のそれとはまた違う痛みに新たな快感を味わわされる。朔夜と朝葉にそれぞれ別の方法で捕食されているような感覚に陥り、タイプの真逆な獣に好き放題弄ばれ、貪られていることに興奮してしまう舞緒は、触られてもコマンドを口にされてもいないのに訪れた二回目の強烈な快楽に、束の間気を失ってしまった。
程なくして意識が戻ると、舞緒は誰かに支えられるようにして抱き寄せられていた。頭を撫でられている。その手つきは甘やかすようなそれだった。きっと朝葉だ。間違いなく朝葉だ。朔夜がするような行動ではない。朔夜はそんなことで満足はしない。気づけば朔夜の手は離れていたものの、首輪から伸びた鎖を弛ませることなく引っ張っていることがその証左だと言えた。朔夜はまだ、緩く首を絞めてくる。命は変わらず、彼の手のひらの上だ。
DomとSubの欲求を満たすためのプレイは終わったようでいて、まだ終わっていないようだ。舞緒も未だ自分を取り戻せておらず、サブスペースから抜け出せてもいなかった。余韻は長く、深く、続いている。
「お前は此奴の甘ったれたキスだけじゃ、物足りないだろ」
唐突に朔夜に囁かれ、横髪を耳にかけられたかと思えば、耳輪の辺りに思い切り噛みつかれた。襲いかかる痛みに声にならない声が漏れるも、皮膚を抓られていた時のそれとはまた違う痛みに新たな快感を味わわされる。朔夜と朝葉にそれぞれ別の方法で捕食されているような感覚に陥り、タイプの真逆な獣に好き放題弄ばれ、貪られていることに興奮してしまう舞緒は、触られてもコマンドを口にされてもいないのに訪れた二回目の強烈な快楽に、束の間気を失ってしまった。
程なくして意識が戻ると、舞緒は誰かに支えられるようにして抱き寄せられていた。頭を撫でられている。その手つきは甘やかすようなそれだった。きっと朝葉だ。間違いなく朝葉だ。朔夜がするような行動ではない。朔夜はそんなことで満足はしない。気づけば朔夜の手は離れていたものの、首輪から伸びた鎖を弛ませることなく引っ張っていることがその証左だと言えた。朔夜はまだ、緩く首を絞めてくる。命は変わらず、彼の手のひらの上だ。
DomとSubの欲求を満たすためのプレイは終わったようでいて、まだ終わっていないようだ。舞緒も未だ自分を取り戻せておらず、サブスペースから抜け出せてもいなかった。余韻は長く、深く、続いている。



