朝、夜、劣情。

 どうしようもない快楽に顎が上がり、唾液が垂れ落ちた。動いてしまったと後から気づいたところで朔夜の手が離れ、間もなく首輪の上から首を絞められてしまう。そして、続けざまに与えられた愛撫に、見えない視界が弾け、腰が淫らに揺れた。焦らすようにゆっくりとベルトのバックルを外され、熱い手で下半身に直接触られると、もうそれだけで頭が真っ白になってしまった。罰なのか褒美なのか分からなかったが、そんなことなどどうでもよくなるくらいの圧倒的な気持ちよさに舞緒は犯された。

 首を絞められながら、少しの刺激で唐突に果ててしまった舞緒は、癖になってしまいそうなほどの享楽に悦び、次第にふわふわとした多幸感に包まれていった。緩い快楽がいつまでも持続し、腰を中心とした痙攣が止まらない。

 舞緒から離れた朔夜の手が、何かを擦り付けるようにして、何度も抓られた肌を滑り始める。ぬらぬらと濡れていることが分かり、その意味を理解した途端、舞緒の胸は打ち震えた。朔夜の全ての行動が、舞緒のSubとしての欲求を満たしていくようだった。

「このド変態が」

 首を絞められたまま、耳元で囁かれた。決して甘いとは言えない朔夜の声が鼓膜を揺らし、脳を揺らし、それだけでまた悦くなってしまいそうになった。全身の神経が性感帯に落ちぶれている。今の舞緒は、朔夜の声すらも気持ちよくて仕方がない。もっと、喋ってほしい。もっと、触ってほしい。もっと、虐めてほしい。もっと、何も考えられないくらいに、支配してほしい。舞緒の意識は完全に、朔夜にコントロールされていた。紛れもなく、サブスペースに入っていた。