「落し物してたから、お礼言っただけだよ。それの何がいけないの。てか、ともや別に彼氏でもないのになんでグチグチ言うわけ?彼氏になってから言ってよね」

そうだ

それが一番だ

幼なじみなだけの私たち

ともやって束縛激しいよね

実は自分だけのものって勘違いしてたとか?

私はそんなつもりは無いけど……

「はぁ?うるせー。つーか今その話じゃねぇだろう。なんであいつと話してたのかって聞いてんの!俺は」

「だから落し物拾ってくれただけって言ってるの!」

「ふーん、まぁいいや。別に」

ドサッ

「いった…」

「そんなことどうでもいいや、なんかわかんねぇけど、志都紅を俺だけのものにしたい」

ともやは私を床に押し倒すと、首に噛み跡をつけた

「痛い」

「志都紅がわりぃわ。俺の言う事聞かねぇから」

こうなってしまったともやを、誰も止めることは出来ない

家族でも友達でも


今日もともやは私を束縛し、独占する


今日も明日も明後日も


私はともやから逃げることは出来ない