ーーブーッ
スマホが振動する。
あ、和泉くんからだ。
《3-4和泉康紀。無事に使えたなら良かった》
ぶっきらぼうな返信が来ていた。
うーんと、下の名前はこうき…ね。
確かそこそこの人気があるってみんなが言っていたような…
まあ変にベタベタして、明らかに気に入られたいと思って接触してくるような男よりはいいけど。
すぐに、和泉くんの情報収集のために、和奏に電話をかけた。
ーーーープルル プルル
『なにぃ?』
『あ和奏!和泉康紀についてなんか知ってることある?』
『ええ、いきなり何よ』
まずはどんな男なのか知らなきゃね。

