「あっ、傘ありがとうございます… 和泉くん!また連絡します」 「ん、気をつけて行けよ」 「…っは、はい!」 なんだかんだ言って、とても優しかった。 和泉くん和泉くん…… 忘れてしまわないように、その名前を何度も心の中で唱えながら傘をさした。 .