「よろしくねえ」
そういって、追加画面を見せる。
「暇なときに連絡していい?」
「もちろんっ!私もするね」
そのまま時間は過ぎていき、駅で解散となった。
「じゃあ私こっちだから、またね」
「おう、また今度!」
あの後、隼斗くんに誘われて来週デートに行くことになった。
2人とも春休みだから、そのタイミングを狙ったんだと思う。
特に断る理由も見つからなかったので、了承して行くことになった。
ホームに滑り込んできた電車に乗って、なるべく隼斗くんにだけ、目を向けて笑顔で手を振る。
ここは少しあどけなさを残すのがポイント!
「あれ、和泉くんもこっち方面なの?」
「うん、悪い?」
「いや別に、悪くないけど…」
乗り込んだ電車にいたのは、和泉くんと私の2人だけだった。
相変わらず和泉くんは素っ気なくて、会話が続かない。

