「そなんだ、まじで来てくれてありがとう。結茉ちゃんみたいなかわいい子に会えてうれしいよ」
おー、なかなか攻めるねえ。
「え〜ありがとうございます!私も人数調整できたけど、小野くんに会えてよかったな」
少し目線を外して、くしゃっと照れながら笑う。
安パイな返しをして、見極めるの。
ごめんね、男に油断は禁物だから。
「っ、あ、小野じゃなくて隼斗でいいよ。てか、そう呼んでほしい…
あと、俺一個上だけど別に敬語じゃなくてもいいから…さ。」
ん…?
不覚にも、ドキッとしてしまった。
あまりにもまっすぐ笑うから…
少し、試している自分に嫌気がさすけど。
「は、隼斗…くん?」
首を傾げながら確かめる。
もう少し、確かめてもいいかな?隼斗くん。
「っやべえわ」
「ん?」
「あ、やなんでもない、とりまさ、連絡先交換しない?」
声が小さすぎて聞こえなかった。
話を逸らされた気がするけど、QRを見せてきたからとりあえず交換して、友達追加する。

