アンニュイな偽カレに、愛され注意報⚠︎ (短)


「俺は実在する人間で、沢井さんの彼氏ってこと。早く実感してね?」

「な、ななな……!」



だとしてもキスまでする!?普通しないよ!?
大きな声で言うと、時瀬くんはニッと意地悪く笑った。

そして――



「そういや注意報でてたよ」

「え、雨の?」

「俺から沢井さんへ愛の予報、かな?」

「?」



首を傾げる私を見て、なぜか時瀬くんは吹き出した。

そして「なんでもないよ」と。
繋いだ手に、優しく力を込めるのだった。




【 アンニュイな偽カレに、愛され注意報⚠︎ 】




𝐞𝐧𝐝ꔛ⋆☽




(※あとがきは、感想ノート上部にて)