愛とか恋とは、無縁だと思っていた。

また中庭を目指す。

すると、ようやく中庭へ続く扉が見えた。

その前に立つと、やっぱり身体中に染み渡るのは緊張。

無理……。

でも、後戻りはできない。

扉を押し開け、中庭に入ると、そこには無数の女子生徒の姿があった。

木の陰、花壇の隅、さらには2階や3階の校舎から如月先輩を覗く彼女たち。

本当にモテモテだな、と改めて感じる。

だけど私はその姿に臆することなく真っ直ぐ進み続けた。

ほんとに私って変わったな……。

如月先輩に出会ってから。