走り去っていって、元カレと並ぶ月の姿があった。




「月!!!」




私は月を引っ張り出し、中庭に呼び込んだ。




「どうゆこと………何で………アイツdvしてるのに何でまだ付き合ってるわけ?」




「やっと築いたんだね。春奈」




「あんた………どうして………」




「春奈ちゃんを、元カノさんから守ることだよ」




「え?」




「ずっと知らなかったんでしょ?アイツがどんなやつか?」



記憶を辿っても、元カレが悪かった噂なんて何処にもなかった。




「アイツはね、隠してたんだよ?必死に。私の幼馴染を食って自殺まで追い込んだくせに」




「自殺!?!?」




「だってアイツ半グレ集団に片足突っ込んでるから、権力でもみ消したの。知らないでしょ?」




「根拠は?どうしてそんな事言えるの?」




月は首元を、見せつけた。




すると、首元には月マークのタトゥーが。




「秘密を知られたら、入れられたの。月マークのタトゥーをね」




ゾッとして怖くなり、私は急いで走り出した。




だけど、横腹を何者かに力で吹き飛ばされーーー。