肌寒い雪の季節に身を震わせながら歩いていた。




そんな中、気に食わないカップルが目の前を通ってきた。




月と元カレだ。




登下校中になんだかんだイライラして避けるように歩みを進める。




「何のよう?」




下駄箱についたときに、月が目の前に立ってた。




あざとい膝丈のスカート。




前までは、短くしてなかったくせに。




「話があるの」




「話って何?」




「もう、カレにつきまとうのは辞めて」




「はぁ!?!?つきまとって、奪ったのは、あんたじゃん!!」




「そうじゃなくて、もうカレのことは忘れてよ……」




朝からなにかと思えば、このざまか……。




まぁいい、死神に元カノが死ぬ呪いを契約した。




そしたら、楽になるだろう。



私がね。





鼻で笑って、横目で睨みつけて歩もうとしたら太ももに目線がとんだ。




真っ青な青いあざが見えて、一瞬目を疑った。




どうゆうこと………元カレが?




いやまさかね。



嫌な予感化したが引き返す。




どのみちカレは死ぬ予定なんだから。




教室に着くと、同じクラスメイト一軍の派手なやつ絵里奈が待ってた。




「おはよう、絵里奈」




「あれ、今日早いじゃん」




「まぁね。んで、知ってる?アンタの元カレの噂」





「その話はなしって言ったでしょ?」




「それが相当やばいのよ。良かったわね、あんな奴と縁を切って」




「え?」




「あいつ、気に入った女を長期的に愛するために、dvして支配するとんでもサイコ野郎なんだって」




「どうゆこと………?」




「だから、前に付き合ってたやつに聞いたの。あの男に近づくやつは、全員ボコボコになって帰ってきたってさ」



「……わ、私はどうもなかったけど………」




「やだなー、アンタわかってないね。お気に入りの女ほどそうゆう男は最初は優しくして後々から調教するんでしょ。多分あのままあんた付き合ってたら、飲まれてたわよ?」



何だか嫌な予感がして、私は月を見つけに走り出した。