イノリくんが泣き声のする方へ歩いて行くと

そこにはキヨちゃんがいました。





どうして泣いているの?

どこか痛いの?

ママに叱られたの?

迷子になっちゃったの?

恐い夢でも見たの?





うえーん、うえーんと泣いているキヨちゃんに話しかけるイノリくん。



でもキヨちゃんは泣き止みません。




困ったイノリくんはキヨちゃんのおでこにキスをしました。





「えへへ。チューしてもらっちゃった」



キヨちゃんは、ほっぺたを赤くしながら嬉しそうに笑いました。





「キヨはどうして泣いていたの?」



「あのね、イノリにお星様を採ってあげたかったの。でもね、キヨは小さいからお星様に手が届かなかったの」




キヨちゃんが1人ぼっちで泣いていたワケを知ったイノリくんは

優しくキヨちゃんの頭を撫でてあげました。









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