「なんでここにいるの?」
「うちのクラスみんな解散してるのに、体育館から音が聞こえたから、誰かいるのかと思って見てみたら篠宮だった。ひとりで練習してたのか?」
「うん。バスケ苦手だし、チームの子に迷惑かけたくないから、とりあえずちょっと練習しようと思ったの」
「へぇ~。意外とマジメだな篠宮って」
「なんか一言余計じゃない?」
あれ? 私、なんか普通に話せてる?
今まで男子と話す時はこんな風に気軽に話せなかった気がする。
「……じゃあ、俺が教えるよ」
「えっ!?」
予想外の言葉に思わず日生くんの顔を見上げた。
「まずはシュートだな。顔の前じゃなくて、胸の前から押し出すように投げてみ」
そう言いながら、日生くんが床に置いてあったボールを私に投げた。
反射的にボールをキャッチする。
「えっと……この辺で持って投げればいいの?」
「うん」
言われた通り、ボールを投げる位置を変えてシュートしてみる。

