驚いて固まる私を他所に、彼女は赤面したまま男性陣を見据える。

「それは────私とリディアの秘密です!」

 『詮索厳禁!』と言い渡すルーシーさんに、男性陣は目を剥いた。
かと思えば、『なんだと!?』と騒ぎ始める。
今にも尋問を開始しそうな彼らの前で、私は頬を緩めた。
二人だけの秘密というのが、なんだか凄く嬉しくて。
『仲良しの証みたい』と思いながら、私はルーシーさんを抱き締め返す。

「ふふふっ。はい、秘密です」

 人差し指を唇に押し当て、私は悪戯っぽく微笑んだ。