言の葉は

雪はその装よそおいを激しくさせたり、緩ゆるやかにさせたり、その都度つど、まるで気まぐれな誰かの表情みたいに変わっていく。


僕はその足でマーケットに寄り、自動ドアをくぐり、出入口先の右側にある男子トイレへと駆け込んだ。


マーケットの中はとても温かく、一気に身体中が寒気かんきから解放され、僕は男子トイレに入り、手洗い場の鏡で僕の顔を確かめた。


どうやら目立った痣あざはなさそうだ。


フッと安心する。


叔母さんや暦に心配はかけたくない。


だから、気づかれてはいけない。


頭の横に手で触れると痛む。カサブタが触った感じだとあり、そこの周辺の部位が大きく腫はれて、盛上もりあがる山を作っている。タンコブだ。



ブレザーのボタンを外し、白いシャツと肌着はだぎを捲めくると青紫色の大きな痣が右の脇腹に浮かび上がっていて、様々な蹴られた部位もまた青紫色に点々と身体中をまるで覆っているかのように、何かの呪いの印しるしみたいに色を帯おびている。


もう軋むような痛みはないが、やはり指で押すとかなり痛い。


僕は確認を終えると身なりを整え、男子トイレから出て、マーケットの中へと入った。