「からかってほしいの?」


「いや…そういうわけじゃ…」


考え込む私を見ながら



「俺、そろそろ友達んとこ戻るけど
付き合わないって答えでいいの?」


少しイラついている様子の三坂くんに


「よろしくお願いします…」


もう、回りくどく考えるのをやめよう。


「そうそう、やっぱ
答えは即決がいいよ」


そう言いながら、連絡先を交換して

私の夢のような時間が過ぎた頃



「真矢いたー!遅くなってごめんね~」


真美が足早にかけよってきた。


帰りながら、さっきの出来事を話す私に


「その三坂くんって人見た事ないから
いまいちどんな人か分かんないけど
まぁ、せっかくの再会なんだし
細かいことは気にせず付き合ってみたらいいじゃん」


不安がる私に、あっけらかんと後押ししてくれる真美は、やはりサバサバしててかっこいい。