月曜日。 「田中、なに食べる?」 昼前に将棋クラブに来た健がそう訊いてくる。 「今日はお弁当にしようかって師匠と明田(あきた)さんが」 明田さん、誰だ、と思ったが、よく入り浸っている近所のおじいさんだった。 何故かよく師匠と囲碁を打っている。 次はチェスでも打ち出すのだろうか、と思いながら、田中は言った。 「いや、俺はいい」 「どこか食べに行くの?」 「ちょっと近くに」 「あ、わかった。 めぐるんちゃんとこのオムライスだね」