めぐるたちが食べ終わった頃、その人物はやってきた。 目立つ人だ。 どこかで見たような……? 男は田中よりちょっと顔が濃く、少しだけ色が黒かった。 周りの客がざわめいている。 その男は大股に近づいてくると、いきなり、めぐるの手を取った。 「天花めぐるさんですね」 「あ、あの、どなたですか?」 「黒木田です」 「あ、ああ……」 なるほど、黒木田さん。 田中さんもいるから、それでみんなが騒いだのか、とめぐるは気づく。