同窓会に行ったら、知らない人がとなりに座っていました

 建て付けの悪い木の扉を開けると、田中が立っていた。

「あっ、田中さんっ」
と言うと、上でガサガサ音がした。

 どどどっと鞄をつかんだ雄嵩が下りてくる。

「田中さん、こんばんは。
 俺、番組録画すんの忘れてた。

 じゃあ」
となぜか急いで帰ってしまう。

「気をつけてねー」
とその後ろ姿に向かい、めぐるは叫んだ。

 もうガタイのいい高校生なのだが、めぐるの中の雄嵩はまだ、手を引いて公園に連れていっていた頃のイメージのままだ。

 雄嵩が夜道を帰るときはいつも、大丈夫だろうか、ひょいと誘拐されたりしないだろうかと心配してしまう。