今日は用事があったので、夕方までで、めぐるは食堂の仕事は終わりだった。
「送ろう」
となぜか田中が言ってくれたので、素直に送られる。
私が勝負のネタにされたから、申し訳なく思ってかな、とめぐるは思う。
そうじゃなきゃ、送ってくれるだなんて……
いや、そういや、結構送ってくれてるな。
そんなことを考えながら、二人並んで川沿いの道を歩いていたが。
田中は将棋のことでも考えはじめたのか、川を見たまま無言だった。
だが、嫌な感じの沈黙ではない。
めぐるも川や対岸の街並みを見ながら、お菓子のことを考えていた。



