同窓会に行ったら、知らない人がとなりに座っていました

「いや……単に、そういう賭けが好きじゃないってことじゃない?」

 この人、言葉足りないから、と田中と付き合いの長い健は言う。

「おい、久門。
 田中、調子取り戻してきてるぞ。

 そもそもお前、取り戻してない状態の田中と当たって、この間負けてるだろ」

 久門は沈黙した。

「じゃあ、どこかで誰かに勝つ」

 一気に目標が低くなったーっ。

「めぐるんちゃん」
と久門はホスト顔負けな感じに、片膝をつき、めぐるの手をとって言う。

「誰かに勝ったら、僕と結婚してくれるかい?」

 めぐるは手をとられたまま固まっていた。

 誰かって誰なんですか?

 そして、そのどこの誰ともわからない人に私の運命が(たく)されてるのはなぜなんですかっ。