同窓会に行ったら、知らない人がとなりに座っていました

 めぐるの手にあるマジックと週刊誌を見て、
「あ、もしかして、サイン?」
と久門は訊いてくる。

「僕もしようか?」

 ぜひっ、とその週刊誌の持ち主のおじさんが言う。

 気前よくサインする久門を横から眺めながら、
「上手いですね」
とめぐるが言うと、

「書道は十段だから。
 田中竜王とは一味違うよ」

 確かに、書道は一味違うようだ、と飾ってある田中のサインをチラと見て思った。

「ありがとうございます。
 これ、ここに飾ろうよ」
とおじさんはご機嫌で言う。