同窓会に行ったら、知らない人がとなりに座っていました

 それがどうした、という口調で言うと、

「いや、やっぱり怖いですね~。
 よく見てますね、田中先生は。

 なのに、なんで週刊誌の記者に気づかないんでしょうね」
と若林が言い出す。

 いや、気づくかっ。

「あのー、若林さん、動揺させないでください。
 大事な対局も近いんで」
と苦笑いして後ろから言う師匠に、若林が言った。

「田中先生、動揺なんてします?」

 健が無言で盤面を指差す。

「あれっ?
 なんか一気に押され気味になってますね」

 いや、このおじいさんが強いのもあるんだが。

 ……まあ、動揺しているのも確かだ。