電車で移動し、羽田第3ターミナルに着いた久門は、はしゃぐ。 「わあ、久しぶりに来たーっ。 どうする? なに食べるっ? なに買うっ?」 ……いや、めぐるを探しにきたんだろうが。 それにしても、なぜ、国際線の第3ターミナル。 まさか、フランスに帰ってしまうのかっ? と思ったとき、めぐるではなく、どこかで見た男が手を振ってきた。 「あっ、田中先生っ。 久門先生までっ」 青いTシャツにジャケットを羽織ったその男は、紛れもない若林だった。