同窓会に行ったら、知らない人がとなりに座っていました

「雄嵩、こう見えて、おねえちゃんは繊細なのよ。
 イケメンの死神に、絶望のタヌキとか言われちゃったけど」

 絶望のタヌキッ、とようやくその単語が頭に入ったらしい雄嵩は笑い出す。

「絶望はわかんないけど、タヌキっぽいよねっ」

 ……私は、タヌキの部分がわからないと思ったのだが。

「あ、負けた。
 帰ろう。

 癒されに、川沿いのおうちに」
とめぐるは立ち上がる。

 雄嵩はめぐるを見上げて言った。

「あ、そうだ。
 おとーさんが日曜来いって」

「え?」