迷路の先には君がいた


「ああ、いいだろう」

「父さん、二店舗で満足するなよ!スワンをもらうんだろ。芙蓉、俺の妻になるなら勝手は許さない。戸籍上も親戚になる。俺も財産は分与される立場になるんだぞ」

「そうだ、スワンは春からうちと業務提携を結びます。グループ同士を提携させて、研修などで人員を交互に勉強させます。うちは国内向け、スワンは海外向け。お互い足りない部分を補うためです」

 皆は驚いて鷹也を見つめた。

「ただの提携ですからね。支配人同士ですでに契約を交わしています。ご覧ください」

 細井は芙蓉に書類を見せた。芙蓉は驚きが隠せなくなり、震える手で書類に触れた。