芙蓉は茫然とした。
「あはは、これはいい。その二店舗なら文句もない。サムエル全店の三倍以上の価値がある」
貝原オーナーは笑った。スワンの国内と海外を代表する二店舗だ。
芙蓉は所詮ニューレジェンドレベルの従業員の英語では、お客様をおもてなしできないに違いないと思った。
つまり、お客様に迷惑がかかる。まさか、スワンの従業員まであげるつもりなのかといぶかしがった。
「ただし、人員はうちに戻させてください。従業員との契約上勝手なことはできませんのでお願いします」
細井の話に貝原オーナーはうなずいた。芙蓉は少しほっとした。



