迷路の先には君がいた


「待たせたな」

 一重の目を輝かせ、親友のひとり清家玖生は隣の芙蓉に言った。

「諏訪内さん、久しぶりだね。なんだか見ないうち綺麗になったね」

「清家様、お久しぶりです。ご結婚されたとか。遅くなりましたがおめでとうございます。お相手はどちらに?」

「ああ、今日は地方で仕事があってね。どうしても来られなかったんだよ。今度一緒に食事でもして紹介させてほしい」

「はい」

「芙蓉さん、鷹也おめでとう」

「榊原様。ご無沙汰しておりました。榊原様もお相手が決まったとか。おめでとうございます。中田のお母様は榊原様の話ばかりされてますよ。どちらが息子かわからないほどです」